まさか『パピヨン』をスクリーンで観ることができるとは
思ってもいませんでした。(しかも1000円で)

今、「午前十時の映画祭」という
非常によろしい企画がもよおされていることを
最近知ったのです。

午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本

ええ、行ってきましたともさ。
それではさっそく『パピヨン』レビュー

パピヨン-製作30周年記念特別版- [DVD]


さすが名作。いろいろと考えさせられます。
裏切り、信頼、充実した人生とは何か、無駄に過ごす人生とは、
信念、決別、友情、誇り、妥協・・・

以下、ネタバレ
(ドラッグか、もしくはCTRL+Aで文字が浮かび上がってきます)

印象に残ったエピソードは、
修道院にかくまってもらうところ。
院長が「あなたが何も盗まないという保証はない」というので
パピヨンは真珠の宝石を数個取り出して言う。
「オレがいる間、これを預ける」
で、かくまうことになるのだけれど、さっさと軍に密告する院長(!)
連行されるパピヨンに言うことがふるっている。
「あなたの献金のおかげで今までの罪はあがなわれました。アーメン」
…この院長は、自分の卑劣さにまったく気づいていない。
それどころか神の名の下に善いことをしたとさえ思っているはず。
げに恐ろしきは…


ネタバレ、以上。

次は話題の『アバター』です。

一観客として、3Dシステムは今後こうなってくれたらうれしいな、
という点を書き連ねてみます。

1.画面を明るく

3Dグラスのレンズにグレーが入っているので当然暗くなります。
映画の途中で3Dグラスを外してみると、画面はほど良い明るさ。
映画館の方で輝度の設定を間違えているんでしょうか。
それともこれがデフォ?
キャメロン監督に確かめてもらいたいところです。

2.遠くもハッキリと

例えば、大きな部屋の中のシーンで5メートル向こうに人物、
10メートル向こうが壁だとします。
人物にピントがあっているとき、壁はぼやけます。
逆に、壁にピントが合うと、手前の人物がぼやけます。
要するに(おそらく)3D映画では
すべての場面において必ず何かしらぼやけているんです。
軽い近視の人が眼鏡をかけずに生活している感じに似ています。
これはストレスでしたね。

3.字幕を読みやすく

上の状況を借りて説明すると、
5メートル向こうにいる人物のセリフの字幕が
1メートル向こうの距離に浮いて表示される、という感じです。

なので、観客はまず5メートル向こうの人物に視点を合わせた後
もっと近くにある字幕に視点を合わせ直すという
二重の作業を強いられます。

もちろん、実際には平面のスクリーン上に
人物も字幕も映っているわけですから
観客の視点はスクリーンを上下しているだけ(のはず)なんですけれど
遠近感を感じている脳は、必要ない(はず)なのに
ピントを合わせようとするんですね。

(このへんは上映中に内容そっちのけでいろいろ
試してみたんですけれど、結局よく分かりませんでした。
って何をやっているのだ、ワタシは)

結局、何が言いたいかというと、
5メートル向こうにいる人物が喋っているのであれば
字幕も5メートル向こうに浮かんでくれていたら
うれしいなっちゅうことです。

肝心の内容は…「ふーん」という感じ。

最初にレビューした『パピヨン』で、
脱獄した主人公が漂着した島は
原住民が半裸、女性はみんな若くて美人、
パピヨンはモテモテのウハウハ、
なぜか酋長と同程度の格としての扱いを受ける…
という状況がありました。

このへんに白人至上主義がにじみ出ているなあ
と思って眺めていましたが、あれから40年弱、
アメリカも「アバター」程度には
異文化を許容するようになったのか、と
しみじみする今日この頃です。

あと、些細なことかも知れませんが、エンドロールについて。

たまに、やたらエンドロールの長い映画ってありますよね。
あれって制作側の自己満足を押しつけられているっていうか
観客のことを考えていないんじゃないかって気がしませんか?
(席を立てばいいんですけれど、それもねえ…)

『アバター』はスクリーンが横長なのを利用して
一挙に3列くらいロールを流していたので時間も1/3で済みました。
こういうところにまで気を配れるから
ジェームズ・キャメロン監督って人気なんだと思うんですよ。

以上、感想おしまい。

さて、「午前十時の映画祭」という企画、
個人的には大ヒットです。

だいいち「パピヨン」をはじめ、むかしの名作なんて
テレビでやっても観ません。
でも映画館なら、金払ってでも行きます。
これからも、できれば毎週行こうと思っております。

でもね、そういう人、多いんじゃないでしょうか。
「アバター」はワタシを含めて、観客の数が6人
「パピヨン」は20人でしたから!

いや〜、田舎って本当に素晴らしいですね。




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